昨今3Dプリンタの低価格化が進み安価に3Dプリンタを購入できるようになりました。
本コンソーシアムでも3Dプリンタを使ってみましたので使用レポートを紹介します。
■XYZprinting ダヴィンチ1.0使用レポート①
<1>ダヴィンチ1.0について
まず圧倒的に価格が安く手にいれることができます。2014年5月の時点でAmazonにて¥ 69,800で購入することができます。
今までさまざまな会社が3Dプリンタの試作機を出しておりますがダヴィンチ1.0は樹脂パーツに囲われ製品としてのデザインがなされオフィス等に置いても違和感がでません。
またサイズ感も「468 x 510 x 558 mm」とさほど大きさを感じないサイズ感になっております。
箱から取り出し梱包用の各テープをとり固定部品を外し、フィラメントというABS樹脂を装着すると初期設定は完了です。
プリンタ操作部からデモプリントを選択し、実行するとプリントが開始され3D形状を作成することができます。
<2>Windows8に3Dプリンタのソフトウェアをインストールする
ここから実際に3DCADや3DCGで制作した3Dデータをプリントしてみようかと試みましたが少し手間取りましたのでメモ書きとして記載していきます。
Windows8に3Dプリンタのソフトウェアをインストールするところで早速つまづきました。
まず同梱されているCDROMからソフトウェアのインストールを行いました。正常にインストールは完了したのですが同梱されているソフトウェアはバージョンが低いらしく正常に機器とつながることができませんでした。
XYZprinting公式サイトのサポートから製品のユーザ登録を行い最新版のソフトウェアをダウンロードしインストールを行いました。
最新版のインストールも無事完了と思われましたが実は正常にインストールできておらず正常にデバイスを認識できませんでした。ソフトウェアダウンロードページより「Win 8 インストールトラブルシューティング」PDFをダウンロードし、内容に沿って設定を行っていきます。
この操作を行うことでやっとソフトウェアのインストールが正常に完了します。
ソフトを起動し、「情報」ボタンからプリンタのバージョンを確認しバージョンが最新であれば正常に完了しています。
<3>STLデータを3Dプリンタで出力
ソフトウェアのインストールが無事完了すると次にプリント用のデータを用意します。
3DCAD、3DCGソフトでSTLデータを書き出し、3Dプリンタのソフトウェアで「開く」からデータをインポートします。
ここで問題が、そのままのSTLデータを開き「印刷」を行うとスライス時にエラーが起き3D印刷を行うことができません。
サポートに問い合わせたところSTLデータに欠損がある場合エラーになってしまうとのことでした。
通常値段が高い3Dプリンタの場合欠損をリペアして3Dプリントしてくれるのですがそこはコスト削減のためサポートされていないとのことでした。
フリーのリペアソフトがあるようなのでそちらでリペアを行い欠損データを修復します。
ここでは
「Microsoft 3Dprinting」 でリペアを行いました。
リペアを行ったSTLデータを3Dプリンタのソフトウェアで開き印刷を行うと3Dプリントを行うことができました。
・左がデモプリントで出力された形状です。何のカタチかは不明ですが。(2h)
・右がSTLからプリントした形状です。(2h)
印刷時に詳細設定よりプリントの細かさなど調整ができますので調整によって時間はかかりますが綺麗に出力されるようです。
また3Dデータ制作時には逆テーパになる箇所を工夫することでプリント時の変形等を軽減できるはずなので3D制作時に注意が必要です。
XYZprintingのサポートはメール、電話対応もしておりわかりやすく説明をしていただけましたので初心者でも安心して操作できます。
以上、3Dプリンタ使用レポート①でした。
有限会社マグネットインダストリー
西内伸太郎